プリウス ZVW30 不具合の申告ランキング|国交省に寄せられた544件、3件に1件はブレーキ

プリウス(ZVW30)について国土交通省に寄せられた不具合の申告は544件。そのうち3件に1件は、ブレーキの申告です。

「ブレーキを踏んでも効かない」「減速の途中で一瞬抜ける」という内容で、181件のうち114件は2010年に受け付けられています。ZVW30の申告件数は型式別でいちばん多く、不具合の申告が多い車 型式別ランキング トップ10でも1位です。

ブレーキのほかに多かった申告は・・・

プリウス ZVW30で多かった申告 上位5

順位 申告の中身 件数 受付(最初〜最後)
1 ブレーキを踏んでも効かない・減速中に一瞬抜ける 181件 2009年12月〜2026年5月
2 意図せず急発進・急加速した 33件 2010年2月〜2020年7月
3 エンジンのアンダーカバーが外れる・垂れ下がる 32件 2009年12月〜2026年4月
4 ハイブリッドシステムの警告が出る・走れなくなる・力が出ない 28件 2011年8月〜2026年5月
5 ボディの塗装がはがれる 27件 2019年4月〜2026年2月
5 エンジンから大きな音・異常な振動が出る 27件 2012年5月〜2026年1月

件数は、ユーザーが国土交通省に寄せた申告の数です。台数で割っていないので、壊れやすさを表す数字ではありません。申告の中身も、原因が確かめられたものではありません。

ひとつずつの中身

1位 ブレーキを踏んでも効かない・減速中に一瞬抜ける(181件)

減速中に橋の継ぎ目を通過したところ、ブレーキペダルを踏んでいるのに、ブレーキが抜けた状態になった。(2010年1月受付)

走行中、警告音が鳴り、ブレーキが効かなくなった。ハンドルも重く、サイドブレーキで路肩に停車した。(2019年4月受付)

ZVW30を対象に含むブレーキの装置の届出には、次のものがあります。

  • 2010年2月9日・リコール(届出番号2466):ABS(アンチロックブレーキシステム)の制御プログラムが不適切なため、ABSが作動したあとの制動力が、作動する直前より下がることがある
  • 2013年6月5日・リコール(届出番号3163):電子制御ブレーキの蓄圧器(アキュムレータ)に亀裂が入り、ブレーキペダルの踏み代が増えて、制動力が下がるおそれがある

同じ装置の届出を並べたもので、申告との関係を示すものではありません。

2位 意図せず急発進・急加速した(33件)

駐車場にバックで入れようとしたら、突然急加速し、建物に車両後部をぶつけてしまった。(2017年6月受付)

申告に書かれた内容で、原因が確かめられたものではありません。33件のうち13件は、「ブレーキをかけても止まらずに加速した」のようにブレーキの申告も兼ねているので、1位にも数えています。

3位 エンジンのアンダーカバーが外れる・垂れ下がる(32件)

高速道路走行中、どすんという異音の発生と共にエンジンのアンダーカバーが脱落した。(2012年11月受付)

オイル交換のときに開ける部分が外れた、と書かれたものもあります。32件のうち10件は、2011年の受付です。

4位 ハイブリッドシステムの警告が出る・走れなくなる・力が出ない(28件)

「ハイブリッドシステムチェック」などの警告が出た、走れなくなった、力が出なくなった、という申告です。

走行中にHVシステムチェックという警告が出て、車が止まってしまった。(2019年4月受付)

28件のうち2件は、エンジンが止まる・ストールするなどして、ブレーキも効かなくなったという内容なので、1位にも数えています。ZVW30を対象に含むハイブリッドシステムの届出には、次のものがあります。

  • 2014年2月12日・リコール(届出番号3302):制御ソフトが不適切なため、加速時などに昇圧回路の素子が損傷することがあり、警告灯が点灯してモーターだけの走行になる。電気ノイズが出た場合は、ハイブリッドシステムが止まって走行できなくなるおそれがある
  • 2018年10月5日(届出番号4344)・2020年6月24日(4762)・2022年6月29日(5172)・いずれもリコール:昇圧回路の素子が損傷したときに、フェールセーフのモードに移れないことがあり、警告灯が点灯してハイブリッドシステムが止まり、走行できなくなるおそれがある

こちらも同じ装置の届出を並べたもので、申告との関係は示していません。

5位 ボディの塗装がはがれる(27件)

カラーコード070のホワイトパール塗装の車で、ドアの真ん中あたりの塗装が膨れたような状態で剥がれた。(2019年10月受付)

27件はすべて2019年4月以降の受付です。17件は、塗装の色としてホワイトパール(パールホワイト)と書いています。色ごとの台数は分からないので、この色がはがれやすいかどうかまでは言えません。

5位 エンジンから大きな音・異常な振動が出る(27件)

気温が低い時にエンジン始動直後にガタガタと大きい音と振動が発生する。(2019年12月受付)

8件は、申告文にEGR(排気ガスをエンジンに戻す装置)の不具合と書かれています。

自分のプリウスが届出の対象か

上に並べた届出の対象になるかは、1台ずつ車台番号や仕様で決まります。国土交通省のリコール情報検索では車名・型式から届出を探せますが、車台番号から調べたいときは、メーカーか販売会社に問い合わせるよう案内されています。

同じ型式のプリウスの修理代は、ハイブリッドバッテリーの交換とエアコンの電動コンプレッサーの記事にあります。修理代が大きくなるときは、いまの車の価値と比べて決めることになります。

この修理代を払って乗り続けるか、乗り換えるか。

今の愛車に、いくらの値が付くのか確認してから、検討するのも良いと思います。

先に修理をしてしまうとその修理代は戻ってきませんので検討は慎重に行いましょう。買い取り業者の多くは、自前や提携の工場で修理します。そのためあなたが払った修理代が買取額にそのまま乗るような評価はしてくれません。。直した直後に手放すことになれば、その差額分を損することになってしまいます。

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まとめ

  • ZVW30の申告544件のうち、ブレーキの申告が181件。そのうち114件は2010年の受付
  • 2位は急発進・急加速33件、3位はアンダーカバーの脱落32件、4位はハイブリッドシステムの警告が出る・走れなくなる申告28件
  • ブレーキとハイブリッドシステムには、ZVW30を対象に含むリコールの届出がある
  • 件数は申告の数で、台数で割った故障の率ではない

出典

数え方

  • 型式は、頭の「DAA-」などの排出ガス規制の記号を外して数えました
  • ZVW30の申告544件を当サイトで1件ずつ読み、同じ不具合を訴えているものをまとめました。国土交通省のデータにある「不具合装置」の区分は、申告文の中身と合わないものがあるので使っていません
  • 1件の申告は、中心になっている症状の項目に数えました。ブレーキと急加速のように症状が並んでいて決められないものは、両方に数えています(上の表で15件)
  • 申告の例は、英数字を半角に直したほかは、公開されている内容のままです。EGR・ホワイトパールなどの語も、申告に書かれた言葉です

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