N-BOX JF1 不具合の申告ランキング|国交省に寄せられた400件、1位はアイドリングストップ

信号待ちでアイドリングストップしたあと、エンジンがかからない。N-BOX(JF1)について国土交通省に寄せられた不具合の申告400件のうち、いちばん多いのは、こうしたアイドリングストップの不具合の67件です。

2位はCVT・変速機の不具合の49件、3位はエンストの34件と、エンジンや駆動にかかわる申告が上位に並びます。一方、4位の窓ガラスの白い濁り(25件)は、すべて2024年8月以降の受付です。N-BOXは、JF1とJF3の2つの型式が不具合の申告が多い車 型式別ランキング トップ10に入っています。

JF1で多かった申告の上位5つは・・・

N-BOX JF1で多かった申告 上位5

順位 申告の中身 件数 受付(最初〜最後)
1 アイドリングストップの不具合(停止のあと再始動しない・エンストする・作動しないなど) 67件 2012年6月〜2025年10月
2 CVT・変速機の不具合(異音・振動・走れなくなるなど) 49件 2014年4月〜2025年1月
3 走行中・停車中・発進時にエンストする(ほかの項目に数えたものを除く) 34件 2012年12月〜2026年1月
4 窓ガラスが白く濁る・曇る(前席の窓・Aピラー横の小窓など) 25件 2024年8月〜2026年6月
5 シフト操作の不具合(Pに入らない・Pから動かせない・入れた向きと違う方へ動くなど) 21件 2012年3月〜2023年8月
5 エンジン警告灯などが点いて、失速する・加速しない・振動する・止まる 21件 2014年6月〜2026年6月

次に多いのは、エンジンが始動しない・かかりにくい(15件)です。型式JF1にはN-BOX+やN-BOXスラッシュも含まれ、申告の車名欄にもこれらの名前があります。

申告はユーザーが寄せたもので、原因まで確かめられたものではありません。台数で割っていないので、件数が多いことは壊れやすいことを意味しません。

申告の中身と届出

1位 アイドリングストップの不具合(67件)

信号待ちでアイドリングストップ後、信号が変わったのでブレーキペダルを放しても再始動しなかった。(2024年4月受付)

再始動しない・エンストするという申告のほかに、アイドリングストップがあまり作動しない、という申告も入っています。

アイドリングストップが作動する頻度が著しく減った。(2014年5月受付)

67件のうち15件は、2021年の受付です。JF1を対象に含む届出に、エンジンの再始動にかかわる次のものがあります。

  • 2014年10月2日・リコール(届出番号3442):エンジン制御コンピュータ(ECU)のプログラムが不適切なため、エンジンが再始動しないおそれがある。アイドリングストップ装着車では、再始動のときにスターターモーターが途切れ途切れに回って再始動しない、アイドリングストップからの始動後にエンジンが止まって再始動できなくなる、などのおそれがある

2位 CVT・変速機の不具合(49件)

CVT(無段変速機)からガラガラと異音が出るようになった。(2019年4月受付)

変速機の不良により、高速道路走行中に突然車がガクンとなって、Dランプが点滅し、走行不能になった。(2017年7月受付)

JF1を対象に含むCVTの届出には、次のものがあります。どれも、CVTのドライブプーリシャフトという軸に大きな負荷がかかり、軸が折れて走行できなくなるおそれがある、という内容です。

  • 2013年6月13日・リコール(届出番号3173):CVTの油圧制御プログラムが不適切なため、前進・後退に入れたあと素早くアクセルを踏むと、軸に大きな負荷がかかることがある
  • 2014年10月2日・リコール(届出番号3442):1位の届出と同じ日・同じ番号の、別の内容です。ECUのプログラムが不適切なため、滑りやすい路面を走っていると誤って判定し、軸に大きな負荷がかかることがある
  • 2015年11月12日・リコール(届出番号3671):パドルシフト搭載車で、減速中にパドルシフトで2速から1速へ変えると、軸に大きな負荷がかかることがある

3位 走行中・停車中・発進時にエンストする(34件)

走行中に突然エンストすることが有る。(2019年7月受付)

エンストの申告のうち、アイドリングストップのあとのもの(1位)や、エンジン警告灯などが点いたもの(5位)など、ほかの項目に数えたものを除いた残りです。

4位 窓ガラスが白く濁る・曇る(25件)

ベンチガラス表面のUV加工が剥離してキラキラした粉末状の粉が舞っていた。ディーラーで点検の際、濁りで車検に通らないと告げられた。(2025年9月受付)

前席の窓ガラスや、Aピラー(フロントガラス横の柱)わきの小窓が白く濁る・曇る、という申告です。17件は、申告文にUVカット・UV加工・UVコート・コーティングのいずれかの語があります。2026年1月〜6月の受付だけで12件あります。25件のうち4件は、車検に通らない(保安基準に適合しない)と書いています。

5位 シフト操作の不具合(21件)

シフトレバーの内部部品の破損により、停車してシフトレバーをPに入れようとしたが、Pに入らなくなった。エンジンは停止できるが、電源がオフにできず、降車してドアをロックすることも出来なくなった。(2020年7月受付)

21件のうち15件は、P(パーキング)に入らない・Pから動かせないなど、Pの位置にかかわる申告です。7件は、シフトレバーやボタンの内部の部品が壊れた・折れたと書いています。Dに入れたのに後ろへ動いた、という申告もあります。

5位 エンジン警告灯などが点いて、失速する・加速しない・振動する・止まる(21件)

走行中に、エンジン警告灯が点灯して加速しなくなった。(2019年4月受付)

エンジン警告灯(PGM-FIの警告灯・チェックランプなど)が点き、失速した・加速しない・車体が振動した・エンジンが止まった、という申告です。4件は、スパークプラグやイグニッションコイルなど、プラグやコイルの不良と書いています。警告灯が点いただけで、ほかの症状が書かれていない申告は入れていません。JF1を対象に含む点火コイルの届出には、次のものがあります。

  • 2015年9月3日・リコール(届出番号3630):点火コイルの中の雑音を取る抵抗の構造が不適切なため、抵抗の端が断線することがあり、点火コイルの出力が足りずにエンジンの調子が悪くなって、エンジン警告灯が点灯するおそれがある。最悪の場合、エンジンが止まるおそれがある

届出を自分で調べるには

国土交通省のリコール情報検索では、車名や型式から届出の一覧を見られます。自分の車が対象になるかは車台番号や仕様で決まるので、最後はホンダか販売会社で確かめることになります。上に並べた届出は同じ装置のもので、申告の車が対象だったかどうかを示すものではありません。

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まとめ

  • JF1の申告400件で最も多いのは、アイドリングストップの不具合67件
  • CVT・変速機49件、エンスト34件が続く
  • 窓ガラスの白い濁り25件は、2024年8月以降に集まっている
  • 5位は、シフト操作の不具合と、エンジン警告灯などが点いて失速・振動する申告が、21件ずつで並ぶ

出典

数え方

  • 型式は「DBA-JF1」などの頭の規制記号を外して数えました。型式がJF1のN-BOX+・N-BOXスラッシュの申告も入っています
  • 400件の申告文を当サイトで読み、同じ不具合を訴えているものをまとめました。国土交通省のデータの「不具合装置」の区分は、申告文と合わないものがあるので使っていません
  • 1件の申告は、中心の症状の項目に数えました。表の6項目のあいだで、同じ申告を2回数えたものはありません
  • 申告の例は、英数字を半角にしたほかは公開されている文のままです。CVT・イグニッションコイルなどの部品名も、申告に書かれた言葉です

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