エンジンオーバーホールの費用を一級整備士が公開@ホンダ ビート編
車種: ホンダ / ビート
型式: E-PP1
年式: 平成4年5月
走行距離: 90900km

経緯: (筆者の自家用車での経験談)
車検が2ヶ月残っている中古車を購入し、車検が切れる2ヶ月後にはエンジンオーバーホールをする予定でいた。
エンジンの始動性も加速性も、決して満足ではないが通常の使用には影響ない。
何となく調子が悪いエンジンとは感じているが、しかしエンジン警告灯が点灯する訳でもなくエンストする訳でもなく、特徴と言えばアイドリングがやや高い、排気ガスが少々臭い傾向があった。車検まではこの状態での使用を続けるつもりである。
今回かかった、エンジンオーバーホール費用は・・・
税込215,910円!
作業内容: その2ヶ月後が到来し、エンジンオーバーホールに取り掛かった。
エンジン・ミッションを車体から取り外しエンジン単体にした後にシリンダーヘッドを取り外し分解していくと、3番外側のエキゾーストバルブフェイスにクラックが入っていることに気がついた。予想外の出来事である。


感じていた「何となくエンジンの調子が悪い」のこの「何となく」の原因であったこのエキゾーストバルブを目の当たりにしたことが予想外の展開であった。
バルブフェイスの下側に比較的厚めにカーボンが堆積しているので、欠けた原因は恐らく熱損傷、溶損であろう。これを見て最近の新車で時々採用されているナトリウムバルブの必要性を身近に感じた。
そしてエキゾーストバルブフェイス1本欠けた位では通常走行ができる、このエンジンのタフネス性にも意外性を感じた。結局バルブの表面が欠けただけで、バルブクリアランスが基準値の二分の一前後まで詰まるようなことはなく、圧縮圧力の気筒間ばらつきも2.0kg/cm2以上になるまでには至らなかった、と結論付けた。
ハプニングをやり過ごして、オーバーホールの作業を進めた。
シリンダーヘッド交換の場合の最低限度の交換部品:
シリンダーヘッド、インレットバルブ 、エキゾーストバルブ、シリンダーヘッドガスケットキット、
シリンダーブロックガスケットキット
エンジンオーバーホールの費用(工賃、部品代)の内訳:
| 部品名 | 単価(円) | 数量 | 金額(円) | 交換工賃(円) |
| シリンダーヘッド |
91,400 |
1 |
91,400 |
80,000 |
| インレットバルブ |
1,730 |
6 |
10,380 |
|
| エキゾーストバルブ |
3,050 |
6 |
18,300 |
|
| シリンダーヘッドガスケットキット |
13,400 |
1 |
13,400 |
|
| シリンダーブロックガスケットキット |
2,430 |
1 |
2,430 |
|
| 部品代合計 |
135,910 |
|||
| 作業工賃合計 |
80,000 |
エンジンオーバーホール費用合計(税込):215,910円
この修理代を払って乗り続けるか、乗り換えるか。
今の愛車に、いくらの値が付くのか確認してから、検討するのも良いと思います。
先に修理をしてしまうとその修理代は戻ってきませんので検討は慎重に行いましょう。買い取り業者の多くは、自前や提携の工場で修理します。そのためあなたが払った修理代が買取額にそのまま乗るような評価はしてくれません。。直した直後に手放すことになれば、その差額分を損することになってしまいます。
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タグ:PP1, エンジン, エンジンオーバーホール, ビート, 費用
