オデッセイ エンジン空転で加速せず、4000回転吹き上がり 原因と修理

車種: ホンダ / オデッセイ
型式: DBA-RB1
年式: 平成20年10月
走行距離: 71200km

オデッセイ エンジン空転で加速しない

オデッセイのエンジン空転で加速しない等の症状

Dレンジで走行中の加速時、エンジン回転が空転し加速しないことがある。またアクセル開度が少ない前進走行で、車速が40~60km/hのシフトアップ時エンジン回転がタコメータで4000回転位まで吹き上がり、この状態が1秒間強保持されシフトアップせず、詰まったようなつんのめるような走りとなることもある。これらの症状の発生頻度は「時々」である。

 

掛かった修理代は・・・

114,588円!

 

整備内容

電子制御式5速オートマチックトランスミッションの故障修理である。機構の概要は、トルクコンバータ式の前進5段、後退1段の前輪駆動の2WDでエレクトロニック・コントロール・ユニットが変速制御・ロックアップ制御・クラッチ圧制御などのコントロールをする。
セレクトレバーはインストルメントパネル配置された、インパネ・シフト式のストレート5ポジションでP・R・N・D・D3レンジがある。Dポジションにはシーケンシャルモードと呼ばれるマニュアルミッション車と同様のシフトチェンジが可能となる、1から5速の任意のギヤを選択できるモードがある。
オートマチックトランスミッションの整備手順は、油圧系と電装系の診断に大別され、まず油圧系では、
1. ATF(オートマチック・トランスミッション・フルード)の油量と汚れの点検
2. ストール回転テスト  ミッションの滑り発生の有無を判定する点検方法で、パーキングブレーキを作動させ左足はフルブレーキの状態で、各レンジにシフトし右足でアクセルペダルを全開にした時のエンジンの最高回転数を読み取る。その車両の規定範囲よりもエンジン回転が上がりすぎると、滑りの発生と診断する。
3.油圧測定  ミッションの油圧検出に油圧測定ゲージをセットして、各レンジでアクセルの開き方に応じたクラッチへの圧力が発生しているかどうかを診断する方法。
熟練してくるとミッションの内部のバルブとオイルの行き来の状態が手に取るように解る。
次に電装系故障診断の進め方は、まず自己診断機能でのチェックから始める。
1.D表示灯の点滅の有無を確認する。
2.DTC(ダイアグノーシス・トラブル・コード)のメモリーの有無を確認する。
3.DTCがない場合は「症状別油圧系故障診断表」に基づき故障診断を実行する。
以上の流れである。
(以下、異常がなかった箇所についての記載は省略)
さて、現車での故障診断作業に戻ると、診断のアンテナに、【3速から4速へのシフトアップ時3速クラッチ圧の立下りと4速クラッチ圧の立下りに3秒間のタイムラグが発生し、ギヤが抜けたようになることが有る】が引っ掛かった。
特に低スロットル開度の時にこの発生頻度が高く、この条件は訴え症状の再現手法にもなり、不具合発生事象と一致する。これの原因は電装系に異常がないことから油圧制御バルブの動きの渋りで有り、更に絞り込むとメインバルブボディの3-4シフトバルブの右側固着と仮説を立てた。3速で走行時はスプリングの力で右側にシフトして3速クラッチへ油圧を供給している油路が、車速が上昇することによって油圧も上昇し、スプリングの力に油圧が打ち勝ち、バルブを左側に移動させ、4速クラッチへの油圧の供給に切り替えるのがそのメカニズムであるが、これがタイミングよくスムーズに機能せず、迷路のような溝の加工をそのバルブの数だけ施したボディの中の、直径1cm前後の精密部品であるバルブの作動不良である。仮説を立てた以上はこれを演繹しなければならない。よってミッションの分解に進んだ。

オートマチック・トランスミッションの内部摩耗による機械的故障の場合、そのダメージはあたかも病原菌が全身に転移するかのように拡がっていく傾向にある。しかしミッションを分解して内部を目視すると、ATFも比較的綺麗でダメージが少ないと判断し、今回はピンポイントで対応することに意思決定した。

そのターゲットである3-4シフトバルブにたどり着きバルブを確認すると、バルブ表面全体に銀粉が点在し、爪に引っ掛かる傷2本とその間にこすれた跡が存在した。バルブボデイの油路の中に入れ指で押すとやや固い感覚が指に残った。微妙ではあるがこれに間違いない!と確証を得てセット部品のメインバルブボディ交換とミッション内部の分解洗浄作業を完了させ、訴え症状が改善された。

交換部品

メインバルブボディ
ATガスケットキット
ATF

修理費用(工賃、部品代)の内訳:

部品名

単価(円)

数量

金額(円)

交換工賃(円)

メインバルブボディ

28,000

1

28,000

52,000

ATガスケットキット

15,600

1

15,600

ATF

1,500

7L

10,500

部品代合計

54,100

交換工賃合計

52,000

 

修理代合計(税込):114,588円

 

この修理代を払って“乗り続ける”か?

それとも、

“車を乗り換える”か!?・・・

さて、修理の規模は大から小までありますが、

この「愛車の修理」のタイミングで
知っておかないと
“大損”するかもしれないことが・・!

それは・・・

 

 

車は修理するだけで、損をする!?

 

車は、修理しても“払った代金”以上に、
“車の価値”が上がることはないので、

車を手放すのは、
「修理前」のタイミングがベスト!

なぜなら、
車を買い取る業者の多くは、

故障している買い取り車の修理を
自前、又は提携先の工場で行えるため、、

あなたがディーラーや整備工場などに依頼し
“工場の利益を載せて”払う修理代金よりも
安く直すことが出来ます。

なので、あなたが修理代に加えて手間を払い
車を修理に出したとしても、

車の価値(買取額)に反映されるのは、
払ったものに比べれば、

ほんのわずか”となってしまいます。

そして、結局すぐ売ることになったのであれば、
その修理費用の差額分を損
するわけです。

修理によっては、
数万~数十万円なんてことも!

私も昔・・・

乗っていた車のエアコンが急に壊れ、
大急ぎで近くの車屋に
診てもらったことがあったんです。

コンプレッサーなどの交換が必要だよ」と言われ、

こんな暑い中、一刻も早くと思い、

深く考えもせず、すぐに修理を依頼したんです。

その時は、総額15万円近くの
修理代金を払いました。

 

しかし、コンプレッサー特有の症状が再発・・!

1ヶ月も経たないうちに
再度、同じ修理をしなくては
いけなくなったんです!(泣)

結局、いろいろ古くなっていたので

修理は諦め、
車の買取をその車屋に依頼すると、

10万キロも超えてるし、
ほとんど値段はつかないよ。

と言われてしまいました・・・。
結局、その車屋には売りませんでしたが。

あなたは、愛車にあとどれぐらい乗りますか。

“どうしても長く乗り続けたい”というのであれば、
修理を選択するのがベストでしょう。

ただ、今少しでも

そろそろ“車を乗り換える”かも・・・

ということが頭の片隅にでもあるのであれば、
その修理をしてしまう前に、

まずは現在の“愛車の価値”を知り、
今すぐ、乗り換えもしっかり検討すること!

過去の私のような失敗だけは
絶対にして欲しくないものです。

さて、値段がつかないよと
言われていた私の車でしたが、

その後、ネットで査定してもらったところ、
結局、35万円の高値がついて売ることが出来ました!

ネット査定を使えば

無料で今すぐ査定できて

愛車が今「いくらで売れるのか
知ることができて便利です。

愛車の価値を知っていれば、
常に正しい選択ができます。

あの時、買い叩かれなくて、
ホントに良かった・・。

査定結果を見れば、
次の車の選択肢も広がりますよ♪

 

そのネット査定はこちら↓

 

 

 

 

 

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