ステップワゴンスパーダ エンジンオイル消費早くガラガラ異音の原因
車種:ホンダ / ステップワゴン スパーダ
型式:DBA-RK5
年式:H22年
走行距離:5.4キロ

ステップワゴン スパーダ(RK5)の「エンジンオイルの消費量が多く、オイル量がオイルレベルゲージのロアレベル以下にある」と言う症状
エンジンオイルの消費量が多く、走行距離が5000km未満でオイルレベルゲージのアッパーレベルから約1リットル減のロアーレベルに下ってしまう。
走行中旋回時に、エンジンオイル油圧警告灯が点灯したことがあった。
エンジンを始動してアイドリング状態のまま車外に出ると、エンジンからカタカタ
・ガラガラと異常な音が聞こえてくる。この時ボンネットは閉まっている。
掛かった修理代は・・・
221,890円!
ステップワゴンスパーダRK系で、「エンジンオイルの消費量が多く、オイルレベルゲージのロアレベル以下である原因
エンジン内部では、エンジンオイルやガソリンの不完全燃焼から生成される物質が、徐々に堆積して行きます。
この堆積物・固形物を「デポジット」と呼びます。
デポジットの主成分は、ガソリンの燃えカスであるスス、つまりカーボン(炭素)が
主成分です。
発生したデポジットが、エンジン内部のピストンのオイルリング周辺に堆積すると、オイル戻し穴が詰まり、シリンダ内面を潤滑した余分なオイルを、オイル逃がし穴を通って
直接オイルパンへ落とすことが出来なくなります。
そして掻き落とされないエンジンオイルは、燃焼室まで吸い上げられる「オイル上がり」の症状が発生して、オイル消費量が増加します。
オイル上がりが発生する一つの要因としては、中低速の領域から停止直前まで、
ブレーキをあまり踏まずにエンジンブレーキを効かして減速する運転を繰り返すことが挙げられます。
この時は、吸気管と燃焼室内の負圧(マイナスの圧力)が高い状態で保ち続け
られるので、エンジンオイルが燃焼室まで吸い上げられて燃焼し、デポジットが発生
してオイルリングに堆積するのです。
エンジンからのガラガラ音は「ピストンスラップ音」と言います。
デポジットの固着でピストンリングの動きが悪くなり、ピストンの首振り運動が大きくなって
シリンダーの内壁を叩く音が異常に大きくなったのです。
このステップワゴン・スパーダのR20A型エンジンは、数々の燃費向上技術が集積約されているはずでした。低燃費化によって省エネルギー化を進め、地球温暖化の原因となるCO2を削減する環境性能の向上をスローガンに。
キーワードは軽量化、フリクション(摩擦抵抗)低減、各部品の最適化です。
その概要をメーカーの解説の表現に基づき【 】内に記載します。
1. 【トップリング、セカンドリング、オイルリングの3種のピストンリングを薄幅化することにより、シリンダ内壁への追従性を向上させて、リング張力を大幅に低減することでフリクションの低減を実現している。】
筆者の補足説明
トップリング : インターナル・べベル・カット・バレル・フェイス型を採用し、
機密性、オイル掻き落とし性に優れ初期の異常摩耗を防止できます。
インターナル・べベル・カット・バレル・フェイス型とは、従来のインターナル・
べベル・カット型とバレル・フェイス型を組み合わせて良いとこ取りを目論んだ
ピストンリングかと思われます。
インターナル・べベルカット型 : リングの内側のエッジがピストンリングにねじれを作りシリンダ内壁に対して角度を持って接触するので、機密性とオイル掻き落とし作用に優れ、オイル消費低減に効果があります。主にセカンドリングに」採用されます。
バレル・フェイス型 : シリンダとの接触面が円弧の形状なので、特に新車時に起こる、シリンダとのピストン・リングの接触面の早期摩耗を防止できることがメリットです。このメリットを有することからトップ・リングに多く採用されます。
2. 【セカンド・リング : テーパ・フェイス型で機密性、オイル掻き落とし性に優れている。
オイル・リング : ツーピースリングを採用し、低い面圧でも機能低下が少なく、
フリクションロスの低減、オイル消費量の低減に優れている。】
3. 【パターンコーティング加工 : ピストンスカート部の二硫化モリブデン
コーティングに、オイルだまりになる窪み形状を作り、十分なオイル皮膜を形成してフリクション低減を実現している。】
エンジンオーバーホールが必要な故障など稀少になった今時に、燃費向上対策が数々と施されているエンジンが、このようなサービスキャンペーンに到った現実は、
メカニックにとっては大きな衝撃です。
サービスキャンペーンの作業内容は、ピストンとピストンリングの交換が主流の
パターンです。しかもピストンリングの対策品とは、低張力化の加工から撤退した
素材と思われます。
そして、損傷の激しいエンジンは、シリンダブロックごと交換です。
上記のうたい文句とは裏腹に、真逆の結果が市場では発生しました。
勇み足では片付けられない、淋しい感情があふれ出てきます。
同じ・似た症状のケース解説
サービスキャンペーンの対象車種の範囲は広くステップワゴン スパーダ(RK5・6・7)以外にもステップワゴン(RK1・2・3・4)の2010年モデルから2013年モデル、CR-V(RM1)の2012年モデル、アコード(CU1)の2012年モデル、アコード ツアラー(CW1)の2012年モデルの一部の車両で、対象合計台数は全国で15
5602台です。
RK系のステップワゴンは2014年モデルまでありますが、そのモデルは「リング張力
大幅低減」の取り組みはないと言うことですね。
また、フルモデルチェンジしたステップワゴン、RP系2015年モデルは従来の2000CCの排気量から1500CCへと変化した「ダウンサイジング・ターボ」です。
エンジンのピストン関係については、
【出力・燃費向上策 : ピストン クリアランスを拡大】をうたっています。
そしてクリアランスを拡大したことにより、ピストンリングの張力を大きくしています。
方向性が全く変わったのですね。
整備、修理内容
ピストン・リングキット、ガスケット・キットが各機種に用意されていて、ステップワゴン・
ステップワゴン スパーダ・CR-Vは部品が共通です。
エンジン分解後、シリンダブロックのボアの拡大が認められた場合は、
エンジンブロック・アッセンブリ(シリンダ・ブロックとピストンを組み立てたもの)の対策品と交換します。
修理費用(工賃、部品代)の内訳
サービスキャンペーンですから当然無償です。
整備費用はメーカーからディーラーに支払われますが、ステップワゴンのピストン・
リングキットの交換工賃は、76,860円です。
ステップワゴンのピストンを有償で交換した場合の費用の参考例です。
- 部品代:各種合計79,690円
- 作業工賃:142,200円
修理代合計:221,890円
となります。
そう言う費用が発生するような状況におちいらないよう、オイルメンテナンスには十分な気配りを、お願い致します。
この修理代を払って乗り続けるか、乗り換えるか。
今の愛車に、いくらの値が付くのか確認してから、検討するのも良いと思います。
先に修理をしてしまうとその修理代は戻ってきませんので検討は慎重に行いましょう。買い取り業者の多くは、自前や提携の工場で修理します。そのためあなたが払った修理代が買取額にそのまま乗るような評価はしてくれません。。直した直後に手放すことになれば、その差額分を損することになってしまいます。
愛車が売れる値段を知ってから決めても、遅くはありません。
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ホンダ ステップワゴンスパーダR20Aエンジンですが、始動直後にガラガラ音が発生します。 エンジンが温まりオイル循環が良くなると音は消え静かになります。温まった状態からの始動では異音発生がなく状況からオイル循環不良による異音と思われ。例のリコール問題の影響かと思っています。 気になる音なので保証修理でピストンとリングを交換してもらおうと思います。