フィット 信号待ちブレーキでも勝手に回転数が上がり進み出す恐怖!
車種:ホンダ / フィット
型式: CBA-GD3
年式: 平成17年11月
走行距離: 20400km

症状: CVT電装系の故障
(お客様の言葉を含む) 走行中信号待ち等で停車して、Dレンジでブレーキを踏んでいる状態でいると、エンジンがアイドリング回転数約800回転と約2500回転の間の振れを繰り返すハンチング事象が発生する。この時、コンビネーションメータの中のシフトポジションインジケータD表示灯が点滅する。ただし発生頻度は3か月に一度のサイクルではあるが、この頻度が心理的には厄介で、のど元過ぎた頃に症状がぶり返すこのパターンが逆に不安感を増長させる。つまりトラウマ(心的外傷)となる。
Dレンジ/ブレーキONでエンジン回転が2500回転まで上昇すると、車体が前進しようとするので右足で力一杯踏ん張るようにブレーキペダルを踏み続けなければ危険である。Pレンジに入れてサイドブレーキを踏めば良いようなものではあるが、長年の運転歴で信号待ちでPレンジに入れ直すそんな習慣はない。
とにかくこの不安感を取り除いて欲しい。
掛かった修理代は・・・
12992円!
整備内容:
事象発生時、D表示灯が等間隔で点滅して異常を知らせているので、CVT電装系故障診断の進め方の基本通り、外部診断機車両に接続しDTCを確認した。
ECUがメモリしていた異常コードは「P1885 ドライブプーリ・スピードセンサ回路故障」であった。
次にフリーズ・フレーム・データ(ECUが異常を検出したときの車両の状態)を点検すると、リバース(Rレンジ)にシフトしブレーキONの状態でこの時エンジン回転数が930回転であるのにCVTのドライブプーリの回転数を0回転としてECUに信号が入力されていた。正常であればこの両者の回転数はほぼ同じである。
ドライブプーリ・スピードセンサはパルス(交流電圧)の変化を連続的に数えることで回転数の検知を行なっている周波数信号センサに属する。そして異常検知の条件はCVTの構成部品であるドライブプーリ・スピードセンサがECUに入力している回転検出情報(信号電圧値)とECUに入力されているエンジン回転数をコンピュータが比較して、P並びにNレンジ以外のシフトポジションで、エンジンの回転信号が入力されているにもかかわらずドライブプーリ・スピードセンサからのパルス信号が入力されず、両者の信号が一致しない場合に異常検知を行なう。
次に診断作業の基本の流れに沿ってセンサ側の信号電圧とECU側の信号電圧をサーキットテスタとオシロスコープで点検。車両をリフトアップしてイグニッションONで前輪を回転させた時のセンサ側とECU側の信号電圧を確認。共に1⇔5Vの方形波(スクェア・ウェーブ)示し、タイヤの回転速度を早くするとそれに比例してパルス幅も短くなった。この時点では、ドライブプーリ・スピードセンサ回路の信号電圧は正常。つまりセンサの一過性の故障であると判断できる。一過性であることはフリーズ・フレーム・データとセンサの断線検知時、代替価でECUが制御を続けるフェイルセイフによってエンジン回転が上下したことがハンチングの要因であることから判断できる。
「一過性の故障がお客様を苦しめた。」
ドライブプーリ・スピードセンサ交換で整備を終え、その後発生頻度であった3か月に一度のサイクルごとを2回の半年間、アフターフォローによるお客様への追跡調査を続け、再発がないことを確認し、不具合は完治したと安堵の胸をさすった。
交換部品: ドライブプーリ・スピードセンサ
修理費用(工賃、部品代)の内訳:
- ドライブプーリ スピードセンサ部品代 3230円
- 交換工賃8800円
修理代合計:12992円(税込)
この修理代を払って乗り続けるか、乗り換えるか。
今の愛車に、いくらの値が付くのか確認してから、検討するのも良いと思います。
先に修理をしてしまうとその修理代は戻ってきませんので検討は慎重に行いましょう。買い取り業者の多くは、自前や提携の工場で修理します。そのためあなたが払った修理代が買取額にそのまま乗るような評価はしてくれません。。直した直後に手放すことになれば、その差額分を損することになってしまいます。
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