不具合の申告が多い車 型式別ランキング トップ10|国交省に寄せられた四輪53,858件から集計

自分の車は、国に不具合の申告が多い車なのか。多いなら、どんな申告が寄せられているのか。

国土交通省は「自動車不具合情報ホットライン」で、車のユーザーから寄せられた不具合の申告を公開しています。受付日が2008年1月1日から2026年6月30日までの四輪の申告53,858件のうち、型式が書かれた53,169件を、当サイトで型式ごとに数えました。いちばん多かったのはトヨタ プリウス(ZVW30)の544件で、2位の日産 セレナ(HFC26)が517件と続きます。

申告が多かった上位10の型式は・・・

申告件数の多い型式 上位10

順位 型式 車名 申告件数 受付日(最初〜最後)
1 ZVW30 トヨタ プリウス 544件 2009年7月〜2026年6月
2 HFC26 日産 セレナ 517件 2012年9月〜2026年6月
3 JF1 ホンダ N-BOX 400件 2012年3月〜2026年6月
4 GFC27 日産 セレナ 384件 2016年12月〜2026年6月
5 GP5 ホンダ フィットハイブリッド 370件 2013年10月〜2026年6月
6 JF3 ホンダ N-BOX 360件 2017年12月〜2026年6月
7 E12 日産 ノート 266件 2012年11月〜2026年6月
8 MH23S スズキ ワゴンR 258件 2009年1月〜2025年11月
9 RA16 BMW ミニ 242件 2008年1月〜2021年10月
10 NCP81G トヨタ シエンタ 231件 2008年2月〜2024年11月

11位はフィット(GD1)の228件。受付日は、その型式で最初と最後に受け付けられた申告の年月です。

これは「壊れやすさ」の順位ではありません

これは申告の多さの順位で、壊れやすさの順位ではありません。理由は2つあります。

  • 型式ごとの台数で割っていません。同じ割合で不具合が出ても、台数の多い型式ほど件数は大きくなります
  • 申告が集まった年数が、型式で違います。4位のGFC27セレナは最初の申告が2016年12月、6位のJF3 N-BOXは2017年12月です

型式ごとに多かった申告

各型式の申告文をすべて読み、同じ不具合を訴えているものをまとめて数えました。多かったものを上から3つまで載せます(数え方は記事の最後にあります)。

1位 トヨタ プリウス ZVW30(544件)

申告の中身 件数
ブレーキを踏んでも効かない・減速中に一瞬抜ける 181件
意図せず急発進・急加速した 33件
エンジンのアンダーカバーが外れる・垂れ下がる 32件

ブレーキの181件のうち114件は、2010年に受け付けられています。

同じ型式のプリウスの修理代は、ハイブリッドバッテリーの交換とエアコンの電動コンプレッサーの記事にあります。

2位 日産 セレナ HFC26(517件)

申告の中身 件数
発電機(オルタネーター・ECOモーター・スタータージェネレーター)の異音・故障 180件
CVT(無段変速機)の不具合(振動・変速不良・走れなくなるなど) 131件
走行中にノッキングのような振動・ガクガクが出る(発進や低速の加速のときなど) 40件

発電機の180件は2018年1月から2025年1月までの受付で、2021年が81件、2022年が50件でした。3つ目の40件は、申告文に「CVT」や「変速機」の語が無いものです。語があるものは2つ目の131件に数えました。

当サイトには、C26セレナのスタータージェネレーター(オルタネーター)の修理代をまとめた記事もあります。

3位 ホンダ N-BOX JF1(400件)

申告の中身 件数
アイドリングストップの不具合(停止のあと再始動しない・エンストする・作動しないなど) 67件
CVT・変速機の不具合(異音・振動・走れなくなるなど) 49件
走行中・停車中・発進時にエンストする(ほかの項目に数えたものを除く) 34件

4位 日産 セレナ GFC27(384件)

申告の中身 件数
申告文にインジェクター(インジェクション)の不具合が書かれたもの(エンジン警告灯・エンスト・かかりにくさ・振動など) 75件
プロパイロット(運転支援機能)の使用中、前の車に近づいてもブレーキがかからない 58件
電動パーキングブレーキの不具合(かからない・解除できない・警告が出るなど) 56件

インジェクターの75件は、すべて2022年5月以降の受付で、2024年が21件、2025年が26件でした。

5位 ホンダ フィットハイブリッド GP5(370件)

申告の中身 件数
アクセルを踏んでも進まない・加速しない・失速する(エンジンの回転だけが上がるものを含む) 75件
突然ニュートラルになる・動かなくなる 46件
変速機(ミッション・クラッチ)のあたりから異音がする 29件

1つ目の75件のうち33件は、2014年の受付です。

6位 ホンダ N-BOX JF3(360件)

申告の中身 件数
パワーウィンドウの窓ガラス(後席など)が異音とともに開け閉めできなくなる・落ちる 82件
エンジン警告灯などが点き、振動・加速しない・失速・エンストが起きる 52件
走行中・停車中にエンストする(ほかの項目に数えたものを除く) 19件

窓ガラスの82件は2021年1月以降の受付で、2025年が26件でした。

7位 日産 ノート E12(266件)

申告の中身 件数
吸気の配管(インタークーラーまわりなど)が割れる・外れる 47件
CVT・変速機の不具合(滑る・変速がおかしい・ショック・走れなくなるなど) 35件
走行中・停車中にエンストする(ほかの項目に数えたものを除く) 19件

吸気の配管の47件は、すべて2019年7月以降の受付です。

同じE12ノートの修理代の実例として、エンジンチェックランプが点いてバルブタイミングのソレノイドを交換した明細書を載せています。

8位 スズキ ワゴンR MH23S(258件)

申告の中身 件数
エアコンが効かない・冷えない 51件
エアコン(コンプレッサーなど)の不具合でエンストする・減速する 20件
ステアリングロック(ハンドルロック)の不良で、エンジンがかからない 18件

エアコンが効かない51件のうち16件は、2015年の受付です。

9位 BMW ミニ RA16(242件)

申告の中身 件数
パワーステアリングが効かなくなる・ハンドルが急に重くなる 164件
CVT・変速機の不具合(走れなくなる・異音など) 21件
パワーステアリングの冷却ファン・ポンプの不具合(エンジンを切っても止まらない・ファンの故障など) 17件

パワーステアリングの164件は、この型式の申告242件の68%にあたります。受付は2008年1月から2021年10月までで、2010年が29件、2011年が33件でした。

10位 トヨタ シエンタ NCP81G(231件)

申告の中身 件数
エンジンオイルが減る・ノッキング・エンスト・エンジンの異音 171件
CVT・変速機の不具合(走れなくなる・異音・ショック・オイル漏れなど) 11件

1つ目の171件は、オイルの減り・ノッキング・エンスト・異音が1件の申告に並んで書かれていることがあるので、分けずに1つにまとめました。語で数えると、エンジンオイルに触れたものが144件、ノッキングが58件、エンジンが止まる(エンスト)が44件、音に触れたものが84件あります(1件に複数が書かれているので、足すと171件を超えます)。受付は2009年5月から2021年4月までで、2010年が77件、2011年が57件でした。この型式で10件以上になったのは、この2つだけです。

自分の車の型式が表にあったら

表に自分の型式があっても、自分の車に同じことが起きるという意味ではありません。件数から分かるのは、同じ型式のユーザーから、同じ中身の申告が何件寄せられたかまでです。

国土交通省は、この不具合情報を「リコールの迅速かつ確実な実施のため」に集めています。気になるときは、次の2つを確かめられます。

  • リコール・改善対策の届出:国土交通省のリコール情報検索で、車名・型式から調べられます
  • 自分の車が対象になるか:対象かどうかは車台番号や仕様で決まります。車台番号からの確認は、メーカーか販売会社に問い合わせるよう案内されています

同じ症状がすでに出ていて、修理代がまとまった額になりそうなら、直して乗り続けるか、いまの車にどれだけ価値が残っているかも含めて考えることになります。

この修理代を払って乗り続けるか、乗り換えるか。

今の愛車に、いくらの値が付くのか確認してから、検討するのも良いと思います。

先に修理をしてしまうとその修理代は戻ってきませんので検討は慎重に行いましょう。買い取り業者の多くは、自前や提携の工場で修理します。そのためあなたが払った修理代が買取額にそのまま乗るような評価はしてくれません。。直した直後に手放すことになれば、その差額分を損することになってしまいます。

愛車が売れる値段を知ってから決めても、遅くはありません。

ネット査定なら無料で、今すぐ調べられます。

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まとめ

  • 国土交通省に寄せられた不具合の申告がいちばん多い型式は、トヨタ プリウス(ZVW30)の544件。2位は日産 セレナ(HFC26)の517件
  • これは申告の多さの順位で、壊れやすさの順位ではありません(台数で割っていない・型式で年数が違う)
  • セレナ(HFC26・GFC27)とN-BOX(JF1・JF3)は、それぞれ2つの型式が上位10に入っています
  • 自分の車がリコールの対象になるかは車台番号や仕様で決まります

出典

数え方

  • 国土交通省「自動車不具合情報ホットライン」の不具合情報検索で公開されている申告のうち、受付日が2008年1月1日〜2026年6月30日の四輪の53,858件を使いました(2026年8月17日に取得)。2008年1月より前に受け付けられた申告は、この検索の対象に入っていません
  • 型式は、頭に付く排出ガス規制の記号(「DBA-」など)を外して数えました。型式が書かれていない689件は数えていません
  • 同じ車名でも、型式が違えば別に数えました。セレナはHFC26とGFC27、N-BOXはJF1とJF3が、それぞれ別に上位10に入っています
  • 申告の中身は、上位10の型式の申告文を当サイトですべて読んで分けました。国土交通省のデータにある「不具合装置」の区分は使っていません。区分と申告文の中身が合わないものがあるためです
  • 1件の申告は、中心になっている症状の項目に数えました。症状が並んでいてどちらとも決められないもの(「ブレーキが効かずに急加速した」など)は、両方の項目に数えました(上位10の型式で48件)。エンストの項目は、ほかの項目(吸気の配管・警告灯・アイドリングストップなど)に数えたものを除いた残りです
  • 載せたのは10件以上になった項目だけです

※本記事の件数は、ユーザーが国土交通省に寄せた申告の件数で、故障の件数や割合ではありません。原因として書かれている部品名(「インジェクター」など)も、公開されている申告の内容に書かれた言葉です。2026年8月17日に取得したデータによる集計です。

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