フィット エアコン入れるとゴロゴロと異音!【修理代】は?
車種: ホンダ /フィット
型式: DBA-GD1
年式: 平成18年7月
走行距離: 75200km
症状:
オートエアコンのスイッチを入れるとエンジンルームからゴロゴロと聞こえる異音がする。またこの音が聞こえるようになった頃から、しっかりと冷えずエアコンの効きが悪くなったような気がする。エアコンの使い方としては、冬場でも温度設定を暖房にしてエアコンのスイッチを入れて走ることが多く、一年中エアコンを使用している傾向にある。
掛かった修理代は・・・
107,460円!
整備内容:訴えである異音の発生箇所はエアコンのコンプレッサーが音源であった。こうなるとエアコンシステム内にどれだけ金属摩耗粉が循環しているかをしっかりと見極めないと、再発の目を摘まずにやり過ごすことになる。
マニフォールドゲージをセットして冷媒ガス圧の点検に進んだ。外気温度27℃・ファンスイッチ最強・MAXクール・エンジン回転数1500min-1の条件で、低圧側0.25Mpa・高圧側1.1 Mpa で低圧圧力がやや高く、高圧圧力がやや低い。つまりコンプレッサー内部摩耗による圧縮漏れが進行中である。重症ではないが、厳密に言うと測定結果とインスペクション・データの照合では適正圧力範囲を僅かに外れている。各配管の接続部からの冷媒ガス漏れはなかった。
次にコンプレッサーを取り外し、コンプレッサーオイルを抜き取ってその汚れ具合と金属摩耗粉の混入の度合いを目視点検した。多量ではないがゲージ圧通り、やや汚れ・やや金属粉混入である。サクションホースとディスチャージホースの内部を覗き込み金属粉の付着度合いを確認すると微量ではあるが付着が認められた。今後適正な冷媒ガス圧管理とコンプレッサーオイル量の管理を進めても、現時点で異音が発生している以上、コンプレッサーの内部摩耗の進行はどうにも止まらない。交換が必要である。同時にコンデンサーのフィルターの交換の必要性もあるが、しかしエキスパンションバルブの追加交換までには至らない。
さて、コンプレッサーの内部摩耗の原因であるが、経年劣化による消耗が当然あるが、何か制御系に問題はないのか?この部分の点検に進んだ。
コンプレッサー制御はエバポレーターケースに組み込まれているエバポレータセンサがその役割を担っている。その概要は、エバポレータの凍結防止を目的として、温度変化に対する電気抵抗の変化が大きい抵抗体であるサーミスタが素材の部品で、エバポレーターセンサの温度値によってコンプレッサーのON・OFFを制御する。点検方法は単純で、水に氷を投入しそこにセンサ部分を入れて冷やし、抵抗値を測定する。
続いてお湯を注いで温度を上げて行き抵抗値の変化を確認して行く。基準値は0℃の時の抵抗値が30kΩであるが実測値は20 kΩであった。つまりコンプレッサーON・OFF制御の中でONにする比率が高めであったことになる。
これによりコンプレッサーの稼働時間が長くなり摩耗を促進したと説明できる。
コンプレッサー本体とコンデンサーフィルター、エバポレータセンサを交換後冷媒ガスを封入して、冷媒ガス圧が適正であることを確認して作業を終えた。
交換部品: コンプレッサー、コンデンサーフィルター、エバポレータセンサ、冷媒ガス
修理費用(工賃、部品代)の内訳:
部品名 |
単価(円) |
数量 |
金額(円) |
交換工賃(円) |
コンプレッサー |
65,900 |
1 |
65,900 |
17,600 |
コンデンサーフィルター |
3,000 |
1 |
3,000 |
4,800 |
エバポレータセンサ |
1,300 |
1 |
1,300 |
2,400 |
冷媒ガス |
1,500 |
3 |
4,500 |
|
部品代合計 |
74,700 |
|||
交換工賃合計 |
24,800 |
修理代合計(税込):107,460円
この修理代を払って“乗り続ける”か?
それとも、
“車を乗り換える”か!?・・・
さて、修理の規模は大から小までありますが、
この「愛車の修理」のタイミングで
知っておかないと
“大損”するかもしれないことが・・!
それは・・・
車は修理するだけで、損をする!?
車は、修理しても“払った代金”以上に、
“車の価値”が上がることはないので、
車を手放すのは、
「修理前」のタイミングがベスト!
なぜなら、
車を買い取る業者の多くは、
故障している買い取り車の修理を
自前、又は提携先の工場で行えるため、、
あなたがディーラーや整備工場などに依頼し
“工場の利益を載せて”払う修理代金よりも
安く直すことが出来ます。
なので、あなたが修理代に加えて手間を払い、
車を修理に出したとしても、
車の価値(買取額)に反映されるのは、
払ったものに比べれば、
“ほんのわずか”となってしまいます。
そして、結局すぐ売ることになったのであれば、
その修理費用の差額分を損するわけです。
修理によっては、
数万~数十万円なんてことも!
私も昔・・・
乗っていた車のエアコンが急に壊れ、
大急ぎで近くの車屋に
診てもらったことがあったんです。
「コンプレッサーなどの交換が必要だよ」と言われ、
こんな暑い中、一刻も早くと思い、
深く考えもせず、すぐに修理を依頼したんです。
その時は、総額15万円近くの
修理代金を払いました。
しかし、コンプレッサー特有の症状が再発・・!
1ヶ月も経たないうちに
再度、同じ修理をしなくては
いけなくなったんです!(泣)
結局、いろいろ古くなっていたので
修理は諦め、
車の買取をその車屋に依頼すると、
「10万キロも超えてるし、
ほとんど値段はつかないよ。」
と言われてしまいました・・・。
結局、その車屋には売りませんでしたが。
あなたは、愛車にあとどれぐらい乗りますか。
“どうしても長く乗り続けたい”というのであれば、
修理を選択するのがベストでしょう。
ただ、今少しでも
そろそろ“車を乗り換える”かも・・・
ということが頭の片隅にでもあるのであれば、
その修理をしてしまう前に、
まずは現在の“愛車の価値”を知り、
今すぐ、乗り換えもしっかり検討すること!
過去の私のような失敗だけは
絶対にして欲しくないものです。
さて、値段がつかないよと
言われていた私の車でしたが、
その後、ネットで査定してもらったところ、
結局、35万円の高値がついて売ることが出来ました!
ネット査定を使えば
無料で今すぐ査定できて
愛車が今「いくらで売れるのか」
知ることができて便利です。
愛車の価値を知っていれば、
常に正しい選択ができます。
あの時、買い叩かれなくて、
ホントに良かった・・。
査定結果を見れば、
次の車の選択肢も広がりますよ♪
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