フェアレディZ Z34 エンジンがかからない!セルモーター交換(リビルト) 修理代66,600円
車種:日産 / フェアレディZ
型式:CBA-Z34(原動機型式 VQ37) 年式:2009年10月(初年度登録) 走行距離:208,169km
入庫:整備工場 / 2026年9月4日

実際の整備明細書より(個人情報・整備工場名の記載部分は除いています)。画像をタップすると拡大できます
状況:エンジン始動時に電飾系は点灯するが、エンジンが始動しなくなった。提供者が応募時に書いた症状である。伝票には初年度登録がH:21年10月、つまり2009年10月、走行距離が208,169Kmと印字されている。20万kmを超えたフェアレディZが、2026年9月4日に整備工場に入った。
この1台の修理代は・・・
66,600円!
66,600円の中身を分解する
| 作業内容・使用部品名(伝票の印字) | 数量 | 単価 | 部品金額 | 技術料 |
|---|---|---|---|---|
| セルモーター交換 リビルト | 1.0 | 38,600円 | 38,600円 | 21,000円 |
| ショートパーツ | 1.0 | 1,000円 | 1,000円 | |
| 値引き | -55円 | |||
| 合計 | 39,600円 | 20,945円 | ||
| 技術料部品計 | 60,545円 | |||
| 消費税 | 6,055円 | |||
| 御請求額 | 66,600円 | |||
明細の行は3つ。「セルモーター交換 リビルト」に部品金額38,600円と技術料21,000円が並び、「ショートパーツ」に部品金額1,000円、「値引き」に技術料の欄で-55円が入っている。部品の合計が39,600円、技術料の合計が20,945円で、足した60,545円が技術料部品計になる。
各行の金額は税別で、消費税は最後にまとめて足す書式である。60,545円の10%は6,054.5円、伝票の消費税は6,055円で、御請求額は66,600円。
38,600円は、リビルトのセルモーター1点
部品金額の欄でいちばん大きいのは、「セルモーター交換 リビルト」の38,600円。数量1.0、単価38,600円で、リビルトのセルモーター1点の値段である。税込総額66,600円の58.0%、税別の60,545円で見れば63.8%がこの1点になる。
リビルト品とは、使用済みの部品を分解して手を入れ、再生した部品を指す。伝票の行名に「リビルト」と印字されているので、この車に付いたのは新品ではなく再生品のセルモーターだ。セルモーターにはスターターモーターという呼び名もあるが、伝票の語はセルモーターなので、記事もその語で通す。
もう1つの部品の行は「ショートパーツ」で、数量1.0、1,000円。税込総額の1.5%にあたる。
技術料は1行で21,000円、値引きが-55円
技術料の21,000円は、部品と同じ「セルモーター交換 リビルト」の行に入っている。数量の1.0は部品の数である。税込総額の31.5%にあたる。この1台では、部品38,600円に対して技術料21,000円という組み合わせだった。
「値引き」の行は技術料の欄に-55円。値引き前の税別小計は60,600円で、税込にすると66,660円になる。55円を引いた60,545円に消費税6,055円を足すと、66,600円ちょうどである。
入庫も出庫も、2026年9月4日
入庫日の欄と出庫日の欄には、どちらもR: 8年 9月 4日、2026年9月4日が印字されている。入った日に出ている。
申告の症状と、伝票の1行
申告の症状は「エンジン始動時に電飾系は点灯するが、エンジンが始動しなくなった」。伝票のほうは、作業内容の印字が「セルモーター交換 リビルト」の1行である。この伝票には症状の欄も診断の欄も無く、申告の症状と伝票の1行をつなぐ文章は印字されていない。
この伝票から言えるのは、この症状で整備工場に入った1台が、リビルトのセルモーターへの交換で66,600円だった、ということである。
同じ型式について、公表されているもの
伝票には型式CBA-Z34と原動機型式VQ37の両方が印字されている。国土交通省の自動車燃費一覧(ガソリン乗用自動車(普通・小型車)、日産自動車株式会社の表)では、型式CBA-Z34・原動機型式VQ37の総排気量は3.696Lとされている。
国土交通省に利用者から寄せられた不具合の申告を型式Z34で抜き出すと、128件あった(受付日は2009年1月15日から2026年1月29日まで)。128件の申告内容をすべて読み、「ステアリングロック」または「ハンドルロック」の語が出てくるものを数えると86件で、これが最も多い。メーターにキーの警告が表示されてエンジンを始動できない、という内容が多い。
今回の伝票の部品はセルモーターで、ステアリングロックとは別の部品である。提供者の申告も、電飾系が点灯して始動しない、というところまでで、キーの警告表示には触れていない。国土交通省の注記では、この情報は利用者の申告内容を要約したもので、整備不良や使用ミスなど他の要因による可能性があるものも含まれるとされている。86件という数から起きやすさは読めない。
16年11か月・208,169kmの車に66,600円、次の車検は3か月半先
初年度登録の2009年10月から出庫の2026年9月まで、16年11か月で208,169km。1年あたりおよそ12,300kmを走ってきた計算になる。
伝票の次回車検日の欄には、R: 8年12月26日、2026年12月26日が印字されている。出庫日から数えて3か月半あまり先で、この修理のあとに車検が控えている。
まとまった金額になったときは、修理代だけでなく、いまの車に残っている価値も含めて考える。66,600円を払って12月の車検も通すのか、車検の前に別の選択をするのか。伝票の走行距離と次回車検日は、その判断に使える2つの数字である。
この修理代を払って乗り続けるか、乗り換えるか。
今の愛車に、いくらの値が付くのか確認してから、検討するのも良いと思います。
先に修理をしてしまうとその修理代は戻ってきませんので検討は慎重に行いましょう。買い取り業者の多くは、自前や提携の工場で修理します。そのためあなたが払った修理代が買取額にそのまま乗るような評価はしてくれません。。直した直後に手放すことになれば、その差額分を損することになってしまいます。
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参考にした情報源
- 型式CBA-Z34・原動機型式VQ37の総排気量は、国土交通省「自動車燃費一覧」のガソリン乗用自動車(普通・小型車)、日産自動車株式会社の表による(2026年9月時点で確認)
- 型式Z34の申告の件数と内容は、国土交通省が公表している自動車の不具合情報のデータを型式「Z34」で抽出し、当サイトで集計・加工して作成した(受付日2026年1月29日までの分)
※本記事の金額は、実際の整備明細書1件(2026年9月4日付の伝票)に記載された額です。同じ車種・同じ症状でも、整備工場や部品の選び方によって金額は変わります。正確な診断と見積りは整備工場でご確認ください。
タグ:エンジンがかからない, スターター
