アルトラパンHE22S エアコンが効かない!コンプレッサー交換の修理代は73,876円

車種:スズキ / アルトラパン
型式:DBA-HE22S 原動機型式:K6A 初度年月:平成22年3月(2010年3月) 走行距離:69,095km
入庫:ディーラー / 2021年12月

アルトラパンHE22S エアコンコンプレッサ交換の実際の整備明細書
実際の整備明細書より(個人情報・整備工場名の記載部分は除いています)。画像をタップすると拡大できます

11年9か月で69,095km。年に6,000kmも走っていない軽自動車である。

その車が12ヶ月点検で入庫したときに、伝票に「以下追加整備明細」という区切りが入り、その下にエアコンの行が並んだ。先頭の作業名は「エアコンコンプレッサ作動不良」である。

エアコン修理にかかった金額は・・・

 

73,876円!

 

先に断っておきたいこと:伝票の「ご請求金額」は21,716円

この明細書の右上にある「ご請求金額」の欄は21,716円である。73,876円ではない。

伝票の集計欄は、こう並んでいる(総額73,876円は、集計欄の各項目から計算した額である)。

部品代 52,160円
技術料+諸費用 15,000円
消費税等(10%) 6,716円
整備の総額 73,876円
前受金 ▲52,160円
ご請求金額 21,716円

 

集計欄で前受金52,160円が差し引かれ、その残りが21,716円という形になっている。この伝票で請求されているのは21,716円だが、エアコンの修理にかかった金額そのものは73,876円ということになる。

なぜ部品代とちょうど同額が前受金になっているのかは、伝票からは分からない。ここは推測せず、金額の書き分けだけしておく。

73,876円の中身

部品名・作業名 品番 数量 金額
コンプレッサアッシ 95200-58J43 1.0 50,000円
Oリング サクションホース 95896-50G00 1.0 80円
Oリング デリバリホース 95895-50G00 1.0 80円
エアコンガス 99290-82M30 2.0 2,000円
工賃 15,000円

 

部品代の合計が52,160円、工賃が15,000円。部品代52,160円のうち50,000円は、コンプレッサ本体1点の値段である。

税抜67,160円のうち、52,160円が部品代

税抜で見ると、部品代52,160円に対して技術料は15,000円。部品代が67,160円中の78%を占めている。総額73,876円のうち工賃は15,000円しかない。

この伝票では、金額の大部分が部品側に立っているということになる。なぜ技術料が15,000円なのかは伝票に書かれていないので、そこから先は分からない。

同じ「エアコンが効かない」でも、伝票の形がこれと逆になる例はある。当サイトで扱った別の1件では、部品代より技術料のほうがはるかに大きかった。どちらの形になるかで、同じ症状でも金額の中身は変わる。その比較は下のエアコンのハブ記事に載せてある。

Oリング80円まで載っている

この明細書のもう1つの見どころは、粒度の細かさである。

品番の違うOリングが2行、80円ずつで並んでいる。合計160円。その160円が、まとめられずに1行ずつ書かれている。

品番だけでなく「H-NBR13.4×2.4」「H-NBR10.8×2.4」と材質と寸法まで印字されている。「エアコン修理一式」とだけ書かれた見積りでは、こうした部分は見えない。

エアコンガスは数量2.0で2,000円。コンプレッサの交換と同じ伝票に、ガスの行が独立して立っている。ガス代がいくらだったのかが行として出ているのは、明細書ならではの部分である(数量の単位は伝票に印字されていないので、何本かは分からない)。

部品番号が残っている

コンプレッサの品番は95200-58J43と印字されている。伝票には車両側の情報(DBA-HE22S/原動機型式K6A)も並んでいるので、どの車に何の部品が入ったかが1枚で確認できる形になっている。

ただし伝票には、この部品が新品なのか再生品(リビルト品)なのかの記載はない。分かるのは品番と50,000円という部品代までである。

工賃の行が1行しかない

技術料の欄は「工賃 15,000円」の1行だけで、内訳が出ていない。

部品のほうは80円のOリングまで1行ずつ立っているのに、手間のほうは1行にまとまっている。この15,000円がどの作業に対するものかは、この1枚からは追えない。伝票の書き方は工場によって違うので、内訳まで知りたいときは、その場で聞いておくしかないことになる。

点検の行は、金額の欄が空になっている

この伝票は、1行目に「安心メンテナンスパック」と印字され、2行目から13行目までに1年点検(12ヶ月)・エンジンオイル交換・オイルエレメント交換などが並んでいる。そしてこの13行は、どれも金額の欄が空になっている。この請求書の上で金額が計上されていない、というだけであって、点検が無料だったという意味ではない。どういう扱いになっているのかは、伝票からは読み取れない。

裏を返せば、73,876円はまるごとエアコン修理の金額ということでもある。点検代や車検代が混ざっていないので、そのまま「エアコンにいくらかかったか」として読める。

69,095km・11年9か月で交換になった

伝票に印字された走行距離は69,095km。初度年月が平成22年3月なので、修理を受けた2021年12月の時点で11年9か月が経過している。年に約5,900kmという計算になる。

伝票が書いているのは「エアコンコンプレッサ作動不良」までで、なぜそうなったのかは書かれていない。距離のせいなのか年数のせいなのかは、この1枚からは決められない。分かるのは、距離を走り込んだ個体ではなかったということである。

直す?それとも乗り換える?の判断ポイント

軽自動車でエアコン修理に7万円台は、小さい出費ではない。しかもこの伝票では、そのうち52,160円が部品代である。工賃を差し引いても、部品だけで5万円を超えている。

一方で、エアコンが効かなくても車は走る。その年の夏をやり過ごすことはできるが、翌年も同じ状態が残る。

11年落ちの軽に7万円台をかける判断は、その車にどれだけ価値が残っているかで変わってくる。修理の見積りと、いま手放した場合の金額を並べてから決めると、判断の材料が2つそろう。

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※この記事の金額は、入手した実際の整備明細書1件(2021年12月の伝票)に記載された額です。同じ車種・同じ症状でも、整備工場や部品の選び方によって金額は変わります。正確な診断・見積りは整備工場でご確認ください。

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